二〇二二年三月
春の訪れを告げる弥生三月は、その名の通り「弥生(いやよい)」が変化したものとされています。「弥(いや)」は、ますます、いよいよ、と言った意味、「生(おい)」は草木が生い茂ることを示し草木が芽吹く季節であることを示しています。
格花
水虎
「鮟鱇」の変化であるこの「水虎」は、口が大きくとても扱いやすい器です。長二重なので上口から横姿、下口から縦姿を挿れるのが一般的です。今回は小手毬と桃を上下の口に挿れ、春らしくまとめました。
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格花
洋花五種
今回は洋花五種を寄せ挿けにしました。体はラクスパー、用にカンパニュラ、留にスプレーバラ、相生にアスチルベ、控にはイキシアを挿れています。ピンクのグラデーションになるよう高い所は薄く低い所は濃い色になるようにしています。
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新花
蝋梅・ラナンキュラス
3月号に蝋梅は遅すぎるとは思ったのですが、繊細な枝振りに蝋細工のような花が美しく撮影することにしました。最近よく出回っているラナンキュラスの光沢のある花も蝋梅とよく合いました。
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新花
アリウム(スネークボール)・アネモネ
この器の形状からどんな花材を挿れてもそれなりにおもしろい映り込みになります。今回は水中だけでなく外からにも飛び出させて虚像と実像の差を見せました。