未生流

の花

二〇一八年五月

「耕作」を意味する古語の「さ」から、稲作月を指して「さつき」に、また、早苗を植える月「早苗月(さなえづき)」が略され「さつき」になったという説があります。
「皐」という漢字には「神にささげる稲」という意味があります。

格花
キリシマツツジ

このツツジは小さな葉の間に紅い花を咲かせます。茎は比較的真っ直ぐですが折れ易いのが難点です。寄せ挿けの留や控に遣われる事が多いですが、今回は一種挿けで寸渡に挿れました。

格花
ドウダンツツジ

ドウダンは満点星とも書き、この時期美しい緑の葉が特徴的で小さく白い花が咲きます。
キリシマと違って折れ難い為、格花にはし易い花材と言えます。今回は米子支部展で挿けた作品です。

新花
銀葉 
スノーボール 
花水木

銀葉は独特の美しい葉を持つ為、新花にも格花にも良く遣われます。スノーボールは木の茎を見せない様に奥の方に挿れ、まだ小さい花水木を点在させて色彩盛花としました。

新花
キブシ 
イチハツ

キブシは華やかさはありませんが垂れ下がる花は面白く動きもあります。今回は横枝の多いものを遣ってイチハツの葉であらを隠して造形手法にしています。

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