未生流

の花

二〇一六年八月

現代では夏真っ盛りの八月ですが、旧暦の八月は、葉が黄色く色づく頃なので「はづき」、または落葉が始まる頃なので「葉落ち月」を縮めて「葉月」になったと言います。

格花

蓮はその出生から開花の場合は花を葉より高く挿れますが、今回は莟なのでそれぞれ葉より低く扱い、三花七葉で挿れました。浮葉がなかったので、比較的小さめの葉を浮葉として二枚挿れ、魚道を分けています。

格花
暖竹・桔梗

暖竹は斑入りの葉が美しく、新花にもよく使われる花材ですが、今回は締まった材料が入ったので格花に挿れ、留の奥に桔梗を合わせました。涼しげな花になりました。

新花
初雪草
鉄線
クルクマ
パッションフルーツ

パッションフルーツの蔓で外枠を作り、動きのある初雪草や鉄線を合わせてクルクマを点在させました。できるだけ涼感のある花材を取り合わせて挿けました。

新花
おばけアンスリューム
デンファレ

おばけアンスリュームはうねりがあり、まとめて挿れると面白い動きが出ます。片側に白のデンファレを固めて挿れ、マッスにし造形手法としています。

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