未生流

の花

二〇一六年四月

卯の花が咲く季節なので、「卯の花月」の略とする説が有力です。
卯月の「う」は、一年の循環の最初として「初」「産」を意味します。また、稲を植える「植月」が転じたとする説もあります。

格花
掛り船綱花の景色

この挿け方は、船が碇を降ろして停泊している景色を写したもので、一番長く下がる枝を体とし、右に張り出た枝を用、釣り手の中に留を挿れ、帆花に見えないように注意します。今回は、黃梅を使って挿けました。

格花
まんさく

まんさくは春に先駆けて咲く美しい花材です。枝は単調なものが多いですが、花は特徴があり、細長いひも状で少し縮れていて、色は黄と赤がありますが、どちらもい色をしています。今回は赤い花を角花瓶に挿れました。

新花
ラナケリア・連翹

しなやかな連翹の枝を弓なりにして器に留めて、ラナケリアを行儀よく挿れていきました。
ラナケリアは花に特徴があるので枝より高く、茎も見せて規則正しく見せました。

新花
ケール
スイートピー
カンガルーポー

ケールは青汁の材料になるもので、今回は濃い赤色のものが入ったので、器を覆うように被せ、スイートピーとカンガルーポーを合わせました。ケールの縮れた葉に他の花々が程よく合いました。

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