未生流

の花

二〇二五年十月

神無月は、神々が出雲の国に集まられるため「神無月」となったという説、神を祀る月から「神の月」として「の」を表す助詞「無」を充てた「神無月」の説があります。八百万の神々がおわす日本らしい月名です。

格花
丸葉の木

マルバノキは別名ベニマンサクと言われ春に黄色や赤色に咲くマンサクとは少し違う様ですが、同じマンサク科です。平面的な枝が多いため新花に使われる事が多かったのですが、近年は小葉で立体的な枝も入荷され格花にもよく使われています。

格花
三種寄せ挿け

秋草の多い季節は寄せ挿けをよく挿れます。やはり主材はススキになる事が多いですが、その他は色の順位に気を付けていれば様々な取り合わせを楽しむ事ができます。今回のタデもよく使われますが華やかさや動きがあり、主材にも添えにも便利な花材だと思います。

新花
オクラ 鶏頭 唐胡麻

オクラは秋の実物の中でも特に強い動きが印象的です。ただ茎も目立つので、それを見せるか見せないかで大きく違います。今回は茎を見せずに器から飛び出すように挿れました。

新花
レモンバジル(ミセスバーンズ)、紫式部、ビバーナム(ティナス)

柔らかいレモンバジルの動きとガラス器を合わせて、根締めに濃い紫のビバーナムを挿れました。ムラサキシキブを少し足すと優しいグラデーションになりました。


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