未生流

の花

二〇二五年八月

現代では夏真っ盛りの八月ですが、旧暦の八月は、葉が黄色く色づく頃なので「はづき」、または落葉が始まる頃なので「葉落ち月」を縮めて「葉月」になったと言います。

格花
羅漢槙

ラカンマキはイヌマキの変種で庭木などによく使われています。太いところはクサビをいれてタメる事ができるので太い枝と細い枝を上手く組み合わせるのがいいと思います。今回は前が2本に見えるように数少なくまとめました。

格花
擬宝珠

暑い夏には涼しく感じる籠花器が使いたくなります。先月号の口絵には少し丸みのあるものを選びましたが、今回は寸渡の形にしました。ギボウシュは揉(た)めが効かないので、針金を添わせて三花七葉で挿れました。

新花
段竹 ヘリコニア 槍鶏頭

ダンチクの葉は夏らしさを目一杯表してくれます。ヘリコニアを加えるとさらに夏らしく青い器ともよく合います。ヤリゲイトウも程良いアクセントになりました。

新花
縞蒲 杜若 ニンジンボク

涼しげなガラスの器に水草を2種類葉組のまま挿れ、間から小さな花を覗かせました。出生の美しさは、組み直した葉組とはまた違う美しさがあります。ニンジンボクは咲くと紫がもう少し強く出ると思いますが、今回は大人しくなりました。


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