二〇二五年五月
「耕作」を意味する古語の「さ」から、稲作月を指して「さつき」に、また、早苗を植える月「早苗月(さなえづき)」が略され「さつき」になったという説があります。
「皐」という漢字には「神にささげる稲」という意味があります。
格花
銀葉
黒い木肌と対照的な銀白色の葉が美しく、枝ぶりも程よく働きがある格花向きの花材です。一種挿けでも良いですが、花木をあしらうとより互いを引き立て合います。今回は山吹を体添えから控あたりまで挿れています。


格花
魚道分け
桜が終わり新緑の季節に入ると水草も出回り始めます。太藺と杜若は定番の取り合わせですが、挿けていて楽しい花材の一つです。今回は主株の太藺には切り株を使わず用下に挿れました。留側に杜若を半縦姿にして水切り葉を二株挿れました。

新花
山吹 利休梅 ラクスパー
山吹は花木でありながら木肌が緑色なのでガラスの器にもよく合います。利休梅は木肌が目立たないように低めに挿れ、逆に草花のラクスパーを高めにしてガラスとの相性を求めました。
新花
ヒリュウシダ ギガンジウム 丹頂アリウム
少し変化のある横長花器を立てて使うと、オブジェのような雰囲気がありました。線や面の花材を挿れて造形的にまとめました。特にヒリュウシダが良い雰囲気を出してくれました。
