未生流

の花

二〇二四年十二月

師走とは、師匠の僧がお経をあげるために東西を駆け回るという「師馳す」から来たという説が有力です。他にも年が果てるという意味の「年果つ(としはつ)」、一年の果てる月を意味する「四極(しはつ)」等が語源として言われています。

格花
金雀枝

エニシダは伝書「体用相応之巻」にあるも数挿け物五種の一つではありませんが、この五種や柳類と同じように数挿けにする花材です。
本数をより多くするには、背を高くして枝の差を短くします。体用留と共にそれぞれの繋ぎ目を豊かにする事が肝心です。

格花
梅擬

秋の終わり頃から出回るウメモドキは、とても上品で風情のある花材です。残念ながら折れやすく格好をつけにくいですが、枝ぶりの良いものも多く楽しめる花材です。今回は竹三重切に一種で挿れました。

新花
木瓜 雪柳 グロリオサ

枝先は少し詰まった感じですが、花付きの良い木瓜を素直に挿れました。足元にグロリオサと雪柳で締めて主材を引き立たせるよう心がけました。

新花
メラレウカ 木苺 オータムライラック 菊

それぞれの花材の赤色と黄色を混ぜ合わせるように挿れました。春の色とは違ってこの時期らしい少し落ち着いた色の表現となりました。


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