未生流

の花

二〇二四年十月

神無月は、神々が出雲の国に集まられるため「神無月」となったという説、神を祀る月から「神の月」として「の」を表す助詞「無」を充てた「神無月」の説があります。八百万の神々がおわす日本らしい月名です。

格花
山錦木

秋の花材は秋草や実物など豊富にありますが、やはり紅葉が一番見栄えがします。ヤマニシキギは紅葉する樹木の中では比較的強く、葉が皺くちゃにならないので使いやすい花材です。今回はしっかりと紅葉したところを挿れました。

格花
七竈

ナナカマドの紅葉は楓に負けない美しさがありますが、同様に枯れやすさもあり緊張感のある花材です。今回は紅葉になりかけの黄葉が多く、少し安心でした。これから紅葉に向かう様々な色の葉は美しいものです。

新花
山帰来 山錦木 風船唐綿

サンキライの枝は、クネクネと特徴のある動きで器に留めるのが難しい花材です。今回は器に被せるようにして口元に紅葉と実で締めました。丸みのあるガラス器とよく合いました。

新花
秋桜 ビバーナム 三島柴胡

ミシマサイコは上品な黄色で、今回は主役にしました。残念ながら写真でははっきりしない黄色なので、本数を多めに挿れ内側にしっかりした色のビバーナムとコスモスを加えて、秋らしい色彩盛花としました。

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