未生流

の花

二〇二四年九月

長月の謂われは諸説ありますが、現在の十月初旬から十一月初旬に当たる時期でだんだんと夜が長くなる「夜長月」から来ているとされているものが有力です。その他、「長雨月」から来たともいわれています。

格花
秋草寄せ挿け

寄せ挿けは出生だけでなく色の順位が大切です。桔梗は用にしても良かったのですが、今回は体添えにしています。留は赤の小菊にして、あまり派手になりすぎないように足元を引き締めました。

格花
薮山査子

ヤブサンザシは秋が深まると実が綺麗に赤くなり葉も紅葉してきますが、まだこの時期はどちらも緑でした。枝は素直なものが多く折れやすいですが今回は円相体にしてみました。

新花
オクラ アマランサス パンパス

オクラは実だけでなく枝も赤色で勢いがあるので、今回は長めに枝の伸びを生かしました。内側にパンパスとアマランサスで締めるとよりオクラが引き立ちます。

新花
風船葛 紫陽花 ベルベロン

フウセンカズラは実だけでなく葉も美しく、小さく挿けるなら枝を絡めて使う方が扱いやすいです。根締めにはアジサイを挿れ、ベルベロンを加えて立体感を出しました。




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