未生流

の花

二〇二三年八月

現代では夏真っ盛りの八月ですが、旧暦の八月は、葉が黄色く色づく頃なので「はづき」、または落葉が始まる頃なので「葉落ち月」を縮めて「葉月」になったと言います。

格花
葮竹

葮竹は水際に育つ植物で、非常に涼しげで特に斑入りはよく使われます。今回は置花器に挿れて桔梗をあしらいました。暑い時期は思い切って枝葉を透かすことが大切です。

格花
浜木綿

伝書「体用相応之巻」の葉物十種にあるように、出生や花の位置など万年青と同じということで挿け方もそれに準じています。足元には水仙のハカマのような円筒状の偽茎を巻き付けて出生に近づけます。

新花
葮竹 アマランサス

葮竹の垂れた葉を細く裂き、器に被せるように挿れアマランサスと合わせました。葉の美しい花材ですが、今回はそこは見せずに造形的にまとめました。

新花
ブーゲンビリア アナベル

夏はヒマワリのような花とともにブーゲンビリアのような真っ赤な南国の花を挿けたくなります。今回は少し多めに挿れて、口元に少し白い花をのぞかせました。

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