未生流

の花

二〇二四年八月

現代では夏真っ盛りの八月ですが、旧暦の八月は、葉が黄色く色づく頃なので「はづき」、または落葉が始まる頃なので「葉落ち月」を縮めて「葉月」になったと言います。

格花
珍至梅

チンシバイは初夏に穂状の白い花を咲かせる美しい花材です。あまり派手ではなく上品な雰囲気は格花向きですが、枝が単調で揉めが効かないので針金を添わせるなど工夫が必要です。

格花
夏椿

別名シャラノキとも言われ、初夏に椿に似た美しい花を咲かせます。細い枝では真っ直ぐなものが多く挿け難い花材の一つです。今回は用の付き枝を使って用添え流しにしています。

新花
芭蕉 洋種山ごぼう 向日葵

ヤマゴボウは背丈も動きもあるので、主材として使いやすい花材です。初夏から秋まである花材なのでバショウとヒマワリと合わせて夏らしくしました。

新花
ブーゲンビリア アマランサス ルリタマアザミ

ブーゲンビリアの赤は独特で、取り合わせはいつも無難に白か緑または同系色に落ち着きます。今回はベージュのようなアマランサスと合わせてみると、こちらも案外よく合いました。

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