二〇二四年一月
睦月はお正月に人々が集まり、仲睦まじくすることから「睦月」となったとされています。他には稲の実を初めて水に浸す月で「実月」、元になる月「元月」が転じて「睦月」なったという説もあります。
格花
万年青七五三
万年青には七五三の伝の挿け方があります。七葉の縦姿と五葉の横姿の根元を寄せて一つにし、実囲い三葉でその根元を包むようにします。実は全体で十五葉なので、それぞれの株に一つずつ合計二つ遣います。実の位置は諸説ありますが、この挿れ方が一般的であります。
格花
蛇の目松
葉に白い斑の入った美しい松で、新花で挿れても華やかな花材です。今回の枝は若く単調なものが多いですが横枝も多く立体感が出やすい材料でした。千両の赤い実をあしらうと、より華やかでお正月らしくなります。
新花
大王松 芍薬
輪状の変形花器と大王松の取り合わせは非常にシンプルですがお正月らしさを演出してくれます。根締めに季節外れの芍薬を加えると、より華やかで良いアクセントになりました。
新花
木瓜 枝稚松 山茶花
木瓜の枝は奔放で基本に収まりにくい材料です。代わりに山茶花のような花材を根締めに持ってくると、より枝の動きが引き立ちます。つなぎに枝の稚松を挿れると、さらに品よく映ります。