未生流

の花

二〇二三年十一月

霜が降り出す月とする霜月十一月は、秋の収穫を神様に感謝する祭が執り行われたことより、「食物月(おしものづき)」と呼ばれていたものが訛ったものとも伝えられています。

格花
杜松

杜松はネズが正称でムロスギとも呼ばれます。針の様な葉はとても痛く触りにくいですが、動きのある枝も多く樹皮の赤褐色も風情があります。今回は日本いけばな芸術展に出瓶した作品で、円相体にしています。

格花
薮山査子

ヤブサンザシは折れやすく挿れにくい花材ですが、足元の素直なものが多いのと比較的枝先に締まりがあるのが良い所と言えます。赤く色付いた実と黄色く変わった葉が秋らしさを感じさせます。

新花
七竈 木苺 秋色紫陽花

秋らしく色付いた紅葉二種に、秋色に変わったアジサイで色彩瓶花としました。ナナカマドは黄色にキイチゴは茶色にアジサイは少し赤味がかり、それぞれ程よく変色し調和しました。

新花
蔓梅擬 シンフォリカルポス 唐辛子

トロフィーのような特徴的な器に、巻き込むようにツルウメモドキを挿れました。オレンジ色に弾ける前の黄色の実も綺麗に感じます。その他に二種の実を加えて造形的にまとめました。

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