未生流

の花

二〇二三年十月

神無月は、神々が出雲の国に集まられるため「神無月」となったという説、神を祀る月から「神の月」として「の」を表す助詞「無」を充てた「神無月」の説があります。八百万の神々がおわす日本らしい月名です。

格花
郁子(むべ)

ムベの葉は幼木の時は三枚、その後五枚、実のなる頃は七枚になるので「七五三の縁起木」とも言われています。今回は竹三重切の上口から蔓性の特徴を生かして垂れるように挿れ、山錦木とダンギクと合わせています。

格花

カエデは新緑から紅葉まで、格花でも新花でもよく使われる美しい花材です。ただ枝に単調なものが多く格花には苦労します。まだ紅葉が進んでおらず、所々に添えて季節感を出しています。

新花
柘榴 郁子(むべ) スモークツリー(ドライ)

ザクロの実はオレンジのようなピンクのような独特の色をしています。形もクチバシのような突起があり、かわいい形をしています。実は重たく付き方もまばらな為、今回のスモークツリーのような間を埋める花材が必要になります。

新花
蛇瓜 アマランサス ヤシの花(ドライ)

ヘビウリはクネクネと面白いのですが、無理をすると折れそうなので組み合わせる花材が肝心です。今回はドライのヤシの花を間に挟んで立体感を出しています。アマランサスの色ともよく合いました。

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