未生流

の花

二〇二三年九月

長月の謂われは諸説ありますが、現在の十月初旬から十一月初旬に当たる時期でだんだんと夜が長くなる「夜長月」から来ているとされているものが有力です。その他、「長雨月」から来たともいわれています。

格花
深山南天

今年の夏季講座では、円相体を寸渡と二巻筒を使って挿れていただきました。同じように竹二重切を使って円相体に挿れました。二巻筒とほぼ同じになりますが、上口と下口が連携して一つの姿になるようにしています。

格花
芒と小菊

芒は軸付葉物十二種の一つで、挿れ方は荻と同じとされています。穂で格をとりますが、付いてる葉は使いにくいため葉株を別に挿れて豊かにしていきます。留が難しいので今回は赤小菊で足元を締めました。

新花
パンパスグラス 栗 オクラ

初秋の定番の花材ですが、艶やかなパンパスグラスとトゲトゲの栗を合わせると少し違和感があって逆に面白く感じます。オクラの形状もいいアクセントになります。

新花
洋種山ごぼう アナベル アマランサス

葉を取った山ごぼうは動きがよく見えます。アナベルで中心を埋めると粗が隠れてまとまります。アマランサスで変化をつけて完成です。



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