未生流

の花

二〇二三年二月

二月如月の謂われには、寒さがぶり返し着物を重ねて着ることから「着更着(きさらぎ)」とする説が多いです。他には、気候が陽気になる季節で「気更来(きさらぎ」、草木が生え始める月で「生更木(きらさぎ)」とする説があります。

格花
椿

椿は冬から春にかけて上品な花を咲かせ私たちを楽しませてくれます。厚手の葉は重たく感じるので、特に枝先はしっかり透かす事が大事です。数少ない動きのある枝を生かすのが肝心です。

格花
雲龍梅

くねくねと動きのある枝はおもしろいですが足元には出来るだけ真っ直ぐなものが欲しいです。曲のある枝も使いたくなりますが、あり過ぎると見せ場が分散するので注意が必要です。

新花
蘭二種・アストランティア

赤は暖色の代表的な色で青は寒色の代表的な色です。これらの2色は補色の関係ではありませんが組み合わせると強い視覚効果があります。特にランは鮮やかなので、より効果的になります。

新花
谷渡り・スイートピー

どちらの花材もフリルが特徴的で、定番の取り合わせで挿け方もシンプルに構成しています。
足元だけ花を溢れさせて春らしい雰囲気を出しました。

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