未生流

の花

二〇二三年一月

睦月はお正月に人々が集まり、仲睦まじくすることから「睦月」となったとされています。他には稲の実を初めて水に浸す月で「実月」、元になる月「元月」が転じて「睦月」なったという説もあります。


格花
万年青

万年青は七葉に実を一つ遣いますので、今回のように十五葉の場合は二株にしてそれぞれに実を一つずつ遣います。今回は円相体にして体、体添え、陰用、挿し葉二枚、相生、風囲いに前留を実囲いの葉として一株、そして内用のところに五枚、つなぎ目に界葉を挿れ控に実囲いの葉を挿れて二株目としています。

格花
三種寄せ挿け

お正月らしい三種類で寄せ挿けにしています。
枝稚松で体用、千両を前留にして内用に竹を挿れました。内用の竹は陰留に向けて斜に切り、陰留はわかりにくいですが平に切って陰陽にしています。

新花
三光松・芍薬

三光松は葉の付きは良いのですが真っ直ぐなものが多いので、寝かせて動きを付けます。
球状の松葉に合わせて、よく開いた芍薬を添えてシンプルにまとめました。

新花
木瓜・メラレウカ・ピンクッション

木瓜の枝は細いですが伸びがあり鋭いのが特徴的です。内側をメラレウカとピンクッションで固めると、より枝の鋭さが際立って見えます。



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