未生流

の花

二〇二二年十二月

師走とは、師匠の僧がお経をあげるために東西を駆け回るという「師馳す」から来たという説が有力です。他にも年が果てるという意味の「年果つ(としはつ)」、一年の果てる月を意味する「四極(しはつ)」等が語源として言われています。

格花
縞葉蘭

今回シマハランは長い葉が多かったので体の後添えを曲にしました。その反面、小さい葉が少なく留が2枚と弱くなりました。留の前囲いは葉を裂いて朽ち葉のように見せています。茎の太いものも多く葉も綺麗で格花に向いた花材でした。

格花
水仙

十一元使って円相体に挿れました。そのうち四元は葉株だけなので、花は七ヶ所となります。少し内用の株が長過ぎました。出来るだけ全ての葉を見せるよう心掛けました。
寒くなるとスイセンの良い季節になります。

新花
シルバーキャット、ピペリカム、オータムライラック

黒く紅葉したピペリカムの葉にシルバーキャットを合わせると、白がより引き立って美しく感じます。オータムライラックは淡いピンクが綺麗で白と黒の間に馴染みました。

新花
山帰来、コットンフラワー

サンキライはドライでも出回りますが、やはり生は実の色のグラデーションも茎の緑も綺麗に感じます。コットンフラワーを花器の口際だけでなく実の上にも被せていきました。よりクリスマスらしくなります。

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