未生流

の花

二〇二二年十月

神無月は、神々が出雲の国に集まられるため「神無月」となったという説、神を祀る月から「神の月」として「の」を表す助詞「無」を充てた「神無月」の説があります。八百万の神々がおわす日本らしい月名です。

格花
茶の木

まだ若い枝のお茶の木を洞二重の上口に挿れました。花もなく重たい実がたくさん付いていましたがほとんど取り除き軽くしています。
枝先の細い所は折れやすいですが太い所でしっかり揉めて形作ります。下口に秋海棠を挿れ季節感を出しました。

格花
猿猴杉

テナガザルの腕のようだという事でこの名が付けられたのでしなやかな動きを見せるのが必要ですが、今回はしっかり真っ直ぐな枝が多かったため少し大人しい姿になりました。それぞれの役枝がはっきり見えるように心がけました。

新花
フォックスフェイス 唐ゴマ 月桃の実

トウゴマは実や葉など特徴の多い花材です。今回は赤い茎を生かすため横や斜めに挿れて2種類の実とあわせました。フォックスフェイスの鮮やかな黄色はとても美しく赤い茎とよく合います。

新花
野茨 アマランサス 枯蓮

ノイバラとアマランサスは定番の取り合わせですが絡み付かせて動きを出しました。口元の枯蓮は一日毎に色と形が変化する姿が面白く感じ挿れてみました。今度は主材で挿れてみたいと思います。

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