未生流

の花

二〇二二年八月

現代では夏真っ盛りの八月ですが、旧暦の八月は、葉が黄色く色づく頃なので「はづき」、または落葉が始まる頃なので「葉落ち月」を縮めて「葉月」になったと言います。

格花
水草三種

暑い夏には水草を挿れて涼やかさを見せたいものです。主株のシマフトイを数少なめに、杜若を花高く夏の景色に、足元には睡蓮をあしらい魚道分けにしています。

格花
カンナ

伝書には壇特草の名で軸付葉物の一つとして出ています。花に付いた葉は遣いにくいため葉を取り去り別の葉株を添えるようとありますが、今回は花に付いた葉も遣えるものがあったので所々利用して三花九葉でまとめました。

新花
向日葵、とうもろこし(ドライ)

ヒマワリは様々な種類がありますが、今回は茶色がかったものを選びました。とうもろこしは実が小ぶりでしたが皮も程良くヒマワリとよく合いました。

新花
セファランサス、暖竹

セファランサスという可愛らしい花を初めて遣ってみました。単調な枝もので葉も大きいのですが、取り去ると花が際立ちます。夏らしいダンチクの斑入りの葉の間から覗くように挿れています。

ページの上部へ