二〇二二年二月
二月如月の謂われには、寒さがぶり返し着物を重ねて着ることから「着更着(きさらぎ)」とする説が多いです。他には、気候が陽気になる季節で「気更来(きさらぎ」、草木が生え始める月で「生更木(きらさぎ)」とする説があります。
格花
雪中梅
水仙は別名『雪割草』と呼ばれ他の草花より早く雪の中より芽を出し花を咲かすと言われています。梅に水仙を合わせることにより雪の中で春に先駆けてさく力強さを挿け表すものです。
格花
鶯宿梅
鶯は苔の下に寄生する虫を食すと言われています。従ってこの挿け方の時は、苔付きの古木に鶯が留まりやすいように内用にしたり体添えに強い枝を残すようにします。紅梅を用います。
新花
白木蓮 アロエ 菜の花
木蓮の開花した花は妖しい美しさがあり刺々しいアロエとよく合うようです。菜の花で少し中和された感じになりました。
新花
雪柳 連翹 ガーベラ
春の花木が出回り始めましたが、まだ花が小さく色がはっきりしないので、それぞれ数を増やしてマッスにして挿れました。ガーベラも点在させず色を出しました。