二〇二二年一月
睦月はお正月に人々が集まり、仲睦まじくすることから「睦月」となったとされています。他には稲の実を初めて水に浸す月で「実月」、元になる月「元月」が転じて「睦月」なったという説もあります。
格花
松竹梅
花器の中央に切竹二本を挿れ、体用の枝を大斜に留の枝を平に伐ります。明かり口の方に稚松を半縦姿、床柱の方に梅を半横姿に挿れ全体で方形体に挿け上げます。金銀の長水引がお正月らしさを引き立たせます。
格花
蛇の目松
葉に斑が入った美しい蛇の目は新花にもよく遣われます。枝ぶりは単調なものが多いですが、横枝が多い箇所もあり少ない本数でも形になってくれました。赤い実や寒菊などをあしらってもよかったかもしれません。
新花
大王松、グレビレア(スパイダーマン)
グレビレアは色々な種類がありますが、今回は特徴的な花のスパイダーマンを使いました。すこし松笠に似た感じなので、大王松を差し込んで造形的なお正月花にしました。
新花
青文字、蘭(アランセラ)
青文字の良いところは、やはり茎まで青いところでしょう。おかげで花は地味ですが、使いやすい花材となっています。今回は赤いランを多めに挿れて2色では華やかにしています。