未生流

の花

二〇二一年十一月

霜が降り出す月とする霜月十一月は、秋の収穫を神様に感謝する祭が執り行われたことより、「食物月(おしものづき)」と呼ばれていたものが訛ったものとも伝えられています。

格花

針金が入りやすくためやすい菊をお願いしたら、綺麗な黄色のみす菊が届きました。本数をどのくらい挿れられるか試してみましたが、十七本が写真には程よい数となりました。もう少し背が高く花が小さければ、本数がもう少し増やせそうなので次への課題にしようと思います。

格花
梅擬

細い枝に染めるように密集して付く実がとても美しく、上品な花材です。葉の形や大きさが似ることからこの名を付けられましたが、枝は揉めがきかないので見立てが肝心になります。
今回は細い枝を組み合わせて体用として、留は旭葉蘭を遣い寄せ挿けとしました。

新花
ほうき草 枯れすすき まるばの木

ホウキグサの紅葉は真っ赤も綺麗ですが、緑が混ざっている時期も綺麗です。地味な色のススキとマルバノキを合わせると秋らしい哀愁を感じます。

新花
擬宝珠 菊

庭に生えているギボウシュの葉が枯れかけて、微妙な変化が美しく見えたので挿けてみました。
背後から黄色の菊を挿れると光沢が出て、より良くなったと思います。


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