未生流

の花

二〇二一年十月

神無月は、神々が出雲の国に集まられるため「神無月」となったという説、神を祀る月から「神の月」として「の」を表す助詞「無」を充てた「神無月」の説があります。八百万の神々がおわす日本らしい月名です。

格花
木賊

トクサを挿けるときは切り株を交えて風情を見せます。切り株二つの場合は体用の間と留に用います。切り口は変化を持たせ、斜めと平で陰陽を見せます。

格花
茶の木

茶の木は秋に小さな白い花を咲かせ葉もあまり大きくなく、いけばなの花材としてとても扱いやすいものの一つです。程よく葉を透かし枝の動きを見せる事が大切です。

新花
パニカム、チカラシバ、コメススキ

三種類の穂が手に入ったので挿れてみました。
ブラシのようなチカラシバを左に流れるように挿れ、パニカムを全体に散らすようにして空いてる所をコメススキでつなぎました。
どれも茎が細く足元が多くなるので、程よく隠すようにしました。

新花
ハブ茶、セロシア、シンフォリカルポス

ハブ茶はカールした実がおもしろく、この時期によく使います。合わせる花も動きのあるものが似合います。セロシアは先が尖って動きがあり、シンフォリカルポスは横枝があるので合わせやすい花材でした。

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