未生流

の花

二〇二一年七月

文月という呼び名は、短冊に歌や文字を書いて書道の上達を願った七夕の行事に因んだものという説があります。また、稲穂が膨らむ「穂含月(ほふみづき)」「含月(ふくみつき)」に字を当てて「文月」としたともいわれます。

格花
鎌柄

カマツカはその名の通り鎌の柄に材料として用いられたと言われています。数年前まで我々の間ではヤマスズカケと言う名で通っていたのですが、正式にはカマツカと言う事で近年は正しく呼んでいます。今回は竹の二重切にキキョウを挿けました。

格花
垂柳檜葉

スイリュウヒバは柳のように垂れた緑黄の葉が美しい花材です。園芸種なので、たまに庭に植えられているのを見かけます。今回は手頃な太さで枝先の葉が締まった材料が手に入ったので数少なく挿れ、用に曲として垂れた枝を残しました。

新花
スモークツリー エレムルス

スモークツリーはモコモコした質感がおもしろく、つい毎年挿けたくなります。今回はエレムルスの動きに合わせて右に動き出すように挿れました。二色の煙がライトに当たると、より美しく見えます。

新花
パイナップルリリー・ヒリュウシダ

パイナップルリリーは、あまりにも形がパイナップルなので敬遠気味だった花材で、今回初めて挿れました。出来るだけヒリュウシダに馴染ませようとしましたが、やはり自己主張が凄く、ついつい目立ってしまいました。

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