未生流

の花

二〇二一年五月

「耕作」を意味する古語の「さ」から、稲作月を指して「さつき」に、また、早苗を植える月「早苗月(さなえづき)」が略され「さつき」になったという説があります。
「皐」という漢字には「神にささげる稲」という意味があります。

格花

藤は本来、垂れる性質のものですが今回は立ち上がりの程良いものがあったので、唐銅の置き花器に挿れました。花は開花が進んでいますが、房が長くないのでバランスが取り易かったです。留を大きく流して藤らしさを演出しています。

格花
花蘇芳

花蘇芳の花には花柄がなく枝から直接花が付いています。綺麗な木肌から連なって咲く花々は、とても可愛らしく感じます。枝ぶりは単調ですが、どことなく風情を感じる花材です>

新花
セローム ダリア

少し曲がりのある円筒の花器を2つ置き、1つの器にセロームを巻き付けて挿れます。ダリアを1本巻き込ませ、2本を背後に挿れました。セロームの葉は大きく特徴的なので、造形手法にとても適しています。

新花
ガーベラ オクロレウカ

ガーベラの種類は近年増えて、大きめのものも出回っています。今回花弁の細く輪が大きいものを遣いました。角度を変えて挿れると表情が豊かになります。オクロレウカと合わせて造形的にまとめました。

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