未生流

の花

二〇二一年一月

睦月はお正月に人々が集まり、仲睦まじくすることから「睦月」となったとされています。他には稲の実を初めて水に浸す月で「実月」、元になる月「元月」が転じて「睦月」なったという説もあります。


格花
万年青

大象観の万年青は深い緑が美しい大形で無地の葉をしています。少々癖のあるものが多いですが、上手く生かせれば味のある姿になるかもしれません。今回は11葉遣って挿れました。

格花
根引松・千両

根引松はその名の通り根が付いた松で、門松としてお正月に飾られ「地に足が着く」、「成長し続ける」などの意味が込められています。生育5~6年の若い松ですが、松葉が短く格花にも適しています。

新花
結び松・仏手柑

年末には様々な正月花の材料が出回りますが、生産者の方々の工夫により、その種類が増えてきています。この結び松もその一つで、風情を感じるものではありませんが縁起が良さそうです。

新花
木瓜・椿

木瓜の枝ぶりは直線的で絵になるものが多いので、挿けるのが楽しい花材のひとつです。横枝の交差だけでなく、枝先も曲げて輪郭を整えました。椿のまるみのある花や葉を挿れると、より木瓜の直線が引き立ったように感じます。

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