未生流

の花

二〇二〇年九月

長月の謂われは諸説ありますが、現在の十月初旬から十一月初旬に当たる時期でだんだんと夜が長くなる「夜長月」から来ているとされているものが有力です。その他、「長雨月」から来たともいわれています。

格花
女郎花

秋の七草の一つで段取り挿けで挿けます。大根の葉に似た葉株を挿れて二季の通いとしますが、今回は花株だけで株分けにしました。船型のカゴと良く合います。

格花
デュランタ

夏から秋にかけて咲くデュランタを洋花の格花の一種挿けとして横姿にしました。以前、夏季講座で使用したアクリルの鰐口をアクリル板に掛けて遣い“洋花格花らしさ”を演出しました。

新花
クロトン・菊・ベニノキ

クロトンは熱帯地域のイメージですが、赤い葉が少し秋らしくも見え、菊を挿れると結構良く合いました。ベニノキの赤で、より九月の花らしく見えます。

新花
ユウギリ・セロシア・グズマニア

ユウギリとありますが、ウリハダカエデと同じで垂れる花が特徴的です。花先に動きのあるセロシアを合わせて、グズマニアで足元を整えました。花材の季節感にバラつきがありますが、何とかまとまったように思います。

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