二〇二〇年八月
現代では夏真っ盛りの八月ですが、旧暦の八月は、葉が黄色く色づく頃なので「はづき」、または落葉が始まる頃なので「葉落ち月」を縮めて「葉月」になったと言います。
格花
円相体
深山南天は広がった枝が多く、用や留の選びに苦労します。その為、今回は横枝を内用と前留に遣い円相体としました。白の京鹿の子を添えると少し華やぎました。
格花
擬宝珠
三花九葉で挿けました。向かい合わせた葉の間に花を挿します。そして、それぞれもう1枚ずつ葉を添えて、一つの花につき3枚葉を遣います。体には向添えの葉、用には前添えの葉、留には奥添えの葉を挿れています。
新花
向日葵
小ぶりのヒマワリの花びらを取り除いたものと少し残したもの、半分残したものなどをそれぞれつくり、組み合わせて挿れました。花びらを取ると黒い中心部が目立ち、より個性的に感じます。
新花
エレムルス リューカデンドロン(シルバーアフリカーナ)
エレムルスは花先の動きが特徴的で、夏らしい花材の一つです。今回は上に伸びるように挿れました。リューカデンドロンの銀色で光沢のある葉を足元に挿れると、エレムルスがより引き立ちました。