未生流

の花

二〇一九年十二月

師走とは、師匠の僧がお経をあげるために東西を駆け回るという「師馳す」から来たという説が有力です。他にも年が果てるという意味の「年果つ(としはつ)」、一年の果てる月を意味する「四極(しはつ)」等が語源として言われています。

格花
コケツツジ

ツツジは折れやすく難しい花材ですが、足元が素直なものが多いのがせめてもの救いです。
コケは素材をより良く見せてくれるので有難いです。兵庫県いけばな展の出瓶作品です。

格花
寒桜

この時期の桜は花がそれ程多くないですが、楚々とした魅力があります。少々折れやすい枝もありますが、今回は円相体にしています。
より立体感を求められるので、細かく揉(た)めていく事が大切になります。

新花
コケツツジ・雪柳・木苺

今年の紅葉はあまり良くないと言われています。その上、自然災害もあり流通し難いようです。雪柳とキイチゴの紅葉もしっかり色が出ていないので、コケツツジを挿れて趣を加えました。

新花
オータムライラック・シンフォリカルポス・秋色紫陽花

オータムライラックは初めて触る花材でしたが、とてもクリスマスブッシュに似ています。葉が少なく、省く必要がなかったのが良かったです。少し曇ったブルーのガラスと良く合ったように思います。

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