未生流

の花

二〇一九年十一月

霜が降り出す月とする霜月十一月は、秋の収穫を神様に感謝する祭が執り行われたことより、「食物月(おしものづき)」と呼ばれていたものが訛ったものとも伝えられています。

格花
まるばの木

その名の通り丸い大きな葉が特徴で、新花にもよく遣われます。特に紅葉の頃は美しく、赤や黄など様々に変化します。今回は二重の竹花器に挿れ、下口には葉蘭と黄菊を挿れました。

格花
梅擬

ウメモドキはこの時期に赤や白の実を付けますが、その他の実物よりも上品な印象があります。枝は細く折れ易いものが多い為、形にし難い花材の一つです。

新花
烏瓜・花茄子

口元に襞(ひだ)のついたガラス器に、カラスウリを蔓ごと載せました。実の色が様々なのでカラフルな印象で蔓の動きも程よく、土台のハナナスと調和しました。

新花
石化柳・鶏頭

石化柳は帯状に平たくなったところが特徴的なので、器の口元に固めた鶏頭の間からその部分がはみ出してくる様に挿れました。あばれた枝先もまた魅力的です。

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