未生流

の花

二〇一九年六月

水無月は、旧暦の6月に当たります。田に水を引く月ということから水無月となったと言われています。「無」の文字は無いという意味で用いられているのではなく、助詞である「の」を表しています。そのため水無月は「水の月」という意味なのです。

格花
五葉松

針状の葉が五本ずつ束になって付く事からこの名が付けられ、葉の色は青みを帯びた緑色が綺麗です。今回は若い枝なので楔(くさび)でよく揉められますが、逆に揉め過ぎない様に注意しました。大阪西支部展での作品です。

格花
杜若

杜若は水辺の景色を挿ける花材ですので水盤や広口を遣う事が多いですが、今回は竹の二重切を用いました。葉の数は多く遣えませんが、器に負けない様に背の高さに注意して出来るだけ伸びやかに挿れました。

新花
楓・桜・ビスマルキア(枯れ)

日本いけばな芸術中部展の出瓶作品です。「流泉」という枝垂れた楓を主材に、枯れたヤシの葉を少し、内側に桜を忍ばせました。器は協会でお借りした加藤令吉氏によるものです。

新花
大手毬・つつじ・モッコウバラ

モッコウバラは春先に多くの庭先で見掛けます。満開時にはマッス状になり見応えのある姿になります。今回の花材はそれほど咲いてはいませんが、充分に美しく鉢状の器に良く合います。

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