未生流

の花

二〇一九年三月

春の訪れを告げる弥生三月は、その名の通り「弥生(いやよい)」が変化したものとされています。「弥(いや)」は、ますます、いよいよ、と言った意味、「生(おい)」は草木が生い茂ることを示し草木が芽吹く季節であることを示しています。

格花
紅梅

紅梅にはピンクのものもありますが、今回はしっかりと濃い色で紅梅らしく、切り口も紅色でした。枝先が細いので大きく挿けるのをためらいましたが、粗い枝付きの為この様になりました。

格花
山茱萸
椿

この取り合わせは定番で良く扱われます。山茱萸はこの時期葉が無いので椿の葉でボリュームを上げてしっかりと見せる事ができますが、あまり多すぎても良くないので省き加減が大切になります。

新花
ストック

八重のストックは、もこもこしていてボリュームがあります。その花の良い所だけを遣って青のガラス器に挿れ一種挿けとしました。

新花
合歓木
ジャガイモ

合歓木の実は細長く、ドライになると反ってきて程良い形になります。取り合わせに困り野菜も野暮ったいかと思いましたが、ジャガイモの土の感じが良く合った様に思います。

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