未生流

の花

二〇一八年十二月

師走とは、師匠の僧がお経をあげるために東西を駆け回るという「師馳す」から来たという説が有力です。他にも年が果てるという意味の「年果つ(としはつ)」、一年の果てる月を意味する「四極(しはつ)」等が語源として言われています。

格花
山茱萸

春に黄色の花を付けるサンシュユも、秋には光沢のある実を付けます。枝は春と同じで揉(た)め易く形にし易いと言えます。今回は留奥に黄色の小菊を挿れ、少し華やかにしました。

格花
金雀枝

エニシダは、挿れる本数が多くなると体は体、用は用、留は留でそれぞれまとめて束にして整えてから挿れます。その為、体と用の繋ぎ目、用と留の繋ぎ目に枝を挿れる事が大切になります。

新花
珊瑚水木 
レッドウィロー 
石化金雀枝 
ポインセチア

器を二つ遣い三種の線で構成しました。珊瑚水木とレッドウィローは似ていますが線の柔らかさが微妙に違い、エニシダの石化も良いアクセントになりました。口元にポインセチアを挿れると一気にクリスマスらしくなります。

新花
コットンフラワー 

コットンフラワーのコットンを引っ張り出すと、よりボリュームが増して材質感が面白く感じられます。菊を一部分に挿れ、造形的にまとめました。


ページの上部へ