未生流

の花

二〇一八年十一月

霜が降り出す月とする霜月十一月は、秋の収穫を神様に感謝する祭が執り行われたことより、「食物月(おしものづき)」と呼ばれていたものが訛ったものとも伝えられています。

格花
山錦木
杜鵑

山錦木は錦木に比べてコルク質が少なく、枝ぶりも締まりのあるものが多いので挿け易い花材と言えます。今回は竹二重切の上口に挿れ、下口に杜鵑で秋らしくまとめました。

格花
紫式部

竜胆

三才之巻の「草木種々取り合わせ挿けの心得」にある取り合わせの一つで、体に紫式部を、用に白菊、留にピンクの竜胆を挿れました。
花材の本性や出生を重視して、白の菊より枝ものである紫式部を高い位置に遣っています。

新花
まるばの木 
桐の実 
トリカブト

赤い器に紅葉したまるばの木を挿れ、桐の実を右側に集めました。トリカブトも固めて挿れてそれぞれの色がしっかり出る様にしました。

新花
野イバラ 
ソリダスター

挿し口が小さい変化花器に野イバラを横たえる様に挿しました。野イバラの横枝が、より複雑になり面白く感じられます。ソリダスターを加えて造形的にまとめました。

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