未生流

の花

二〇一八年九月

長月の謂われは諸説ありますが、現在の十月初旬から十一月初旬に当たる時期でだんだんと夜が長くなる「夜長月」から来ているとされているものが有力です。その他、「長雨月」から来たともいわれています。

格花
鶏頭

形状がニワトリの鶏冠(とさか)に似ている事から名付けられたこの花材は、様々な種類、大きさや色があり秋を代表する草花です。格花には頭の小さなものが映りが良いので小さなものを選んで三才格に挿れました。

格花
女郎花

秋の七草の一つで、格花として扱う場合は段取り挿けで挿けます。据物に挿ける時は大根の葉に似た出生の花を株分けにしますが、今回は用の分体にして花株だけで挿けていきました。

新花
葉鶏頭 
アンスリウム

葉鶏頭はヒユ科ヒユ属の一年草でアマランサスの一種です。鮮やかな葉色に茎はしっかりとしていて長いものは一m以上になります。今回は紫のアンスリウムと併せて挿れました。

新花
夏櫨 
鶏頭 
パンパス

少し赤く色付いた夏櫨の奥に鶏頭とパンパスを挿れました。それぞれ淡い色の花材だったので全体的に穏やかな作品になりました。

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