未生流

の花

二〇一八年七月

文月という呼び名は、短冊に歌や文字を書いて書道の上達を願った七夕の行事に因んだものという説があります。また、稲穂が膨らむ「穂含月(ほふみづき)」「含月(ふくみつき)」に字を当てて「文月」としたともいわれます。

格花
沢蓋木

沢蓋木は小さな緑の葉と灰褐色の枝が美しい花材で良く引き締まったものが多いですが、足元が曲がったものも多く纏めるのに苦労します。粘り強く折れ難いですが、その分戻り易いのが難点です。写真は洛西支部展での作品です。

格花
夏椿

花木の少なくなった時季に咲く夏椿は、この季節を代表する花材です。細い枝が多いのですが今回は太い枝を生かして横姿にしています。花器は鮟鱇を横掛けにしています。

新花
丹頂アリウム  
ギガンジューム

丹頂アリウムを器の中から外から絡み付かせる様に留めていき、口元にギガンジュームを挿れました。剣山が無いと器の中も綺麗で線の動きが分かり易く見えます。

新花
擬宝珠の葉 
紫陽花

擬宝珠の葉を器に寝させる様に挿れていきます。葉の裏面からの反り返りが美しく並びます。間に紫陽花の花を埋めて造形手法の盛花としています。

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