未生流

の花

二〇一八年三月

春の訪れを告げる弥生三月は、その名の通り「弥生(いやよい)」が変化したものとされています。「弥(いや)」は、ますます、いよいよ、と言った意味、「生(おい)」は草木が生い茂ることを示し草木が芽吹く季節であることを示しています。

格花
金葉手毬
連翹(れんぎょう)
なでしこ

三種の寄せ挿けを、枝物二種・草花一種の取り合わせで挿けました。それぞれの出生や色の順位に合わせて役枝の位置を決めていきます。
今回の枝物はどちらが体になっても用になっても良いのですが、金葉手毬の方が揉め易く足元も素直なので体にしています。

格花
雪柳
木苺
菜の花

右のページと同じ三種の寄せ挿けで、こちらは花木を体に新芽を用に遣っています。
木苺は茎の曲がりが多く足元をまとめるのが困難ではありますが、雪柳との相性は良い様に思います。

新花
キルトスペルマ 玉ねぎ

キルトスペルマのメルクシーというサトイモ科の植物が手に入ったので挿れてみました。綺麗ではないですが存在感があり、玉ねぎとも良く合った様に思います。

新花
タビビトノキ
グロリオサ

一月号で使ったタビビトノキがドライになったので再び挿けてみました。取り合わせは何にでも良く合うグロリオサを口元に挿れました。春らしくない作品となりました。

ページの上部へ