未生流

の花

二〇一八年二月

二月如月の謂われには、寒さがぶり返し着物を重ねて着ることから「着更着(きさらぎ)」とする説が多いです。他には、気候が陽気になる季節で「気更来(きさらぎ」、草木が生え始める月で「生更木(きらさぎ)」とする説があります。

格花
霞中の梅

春の霞の中に咲く梅の風情を表現する挿け方で、二重切か三巻筒を使います。一の筒と三の筒の間を平たく切り、又二の筒は水だけにしてその辺りに霞がかかっている様にします。下口の枝が上へ連係する事が望まれます。

格花
対水梅

梅の後方に滝水の流れを感じさせる挿け方で、三重切を使います。上口に横姿、下口に縦姿を挿れます。中口は空にし水を充分にして滝壺を想わせます。

新花
バンクシア 

近年様々な種類の菊が出回っていますが、この黄色い菊も縮れた花びらが面白く感じられます。ドライのバンクシアの葉の動きとも良く合いました。

新花
ユーカリの実 
ヒペリカム 
グレビレア

ユーカリとヒペリカムの実を群がる様に挿れて間にグレビレアの葉を挿れました。グレビレアの葉は切れ込みが深く刺々しくも見えますが特徴的で使い易い花材と言えます。

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