未生流

の花

二〇一七年十一月

霜が降り出す月とする霜月十一月は、秋の収穫を神様に感謝する祭が執り行われたことより、「食物月(おしものづき)」と呼ばれていたものが訛ったものとも伝えられています。

格花
馬酔木

なら・いけばなフェスティバルで東大寺大仏殿西回廊に馬酔木を三重切に挿けました。
馬が葉を食べれば毒に当たり酔う様にふらつく事から名付けられたこの植物は、奈良公園にも多く植えられています。鹿が食べない為に増えたと言われています。

格花
籔山査子

先月に引き続き分体挿けを寸渡で挿けました。今回は飛び用にしています。主株は用を受け気味にして留を張り出しています。飛び用にも体用留を備える様にし、曲も挿れて華やかにしています。

新花
彼岸花
飛龍シダ

飛龍シダという花材を初めて見たので挿れてみました。特徴的な葉先と毒々しい感じの彼岸花が良く合います。器も黒にしたのでより花材が引き立ちました。

新花
蔓梅擬
風船唐綿

風船唐綿を固める様に挿れていき、蔓梅擬を巻き付ける様にしました。
花弁の細い菊を風船の間に挿れて少し塊に変化をつけて完成です。

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