未生流

の花

二〇一七年十月

神無月は、神々が出雲の国に集まられるため「神無月」となったという説、神を祀る月から「神の月」として「の」を表す助詞「無」を充てた「神無月」の説があります。八百万の神々がおわす日本らしい月名です。

格花
すすき 藤袴
杜鵑 女郎花
赤小菊

この時期は秋草が豊富なので色々な組み合わせで寄せ挿けされます。やはりすすきを主にするのが挿けやすいですが、その他は色の順位と花材の本性と出生に従い取り合わせます。

格花
錦木

分体いけは流祖の頃にはまだ確立されていませんでしたが、長い歴史の中で確立されていったようです。今回は体の後ろ添えの分体を挿けました。筒の口に板を填めて又木を二つ使っています。

新花
シースター
スモークグラス
リコリス

スモークグラスは繊細な花材であまり写真に映ってくれません。上にシースターを盛るように挿れると少し存在が分かるようになりました。足元をリコリスで締めて完成です。

新花
吾亦紅 唐ゴマ

吾亦紅は出回り始めは特にその名の通り紅色に近い色の穂をして美しく、緑の茎も鮮やかです。その吾亦紅を主に背を高めに挿れていきました。唐ゴマの赤い茎を加えるとより吾亦紅の茎が引き立ち美しく感じられます。

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