未生流

の花

二〇一七年七月

文月という呼び名は、短冊に歌や文字を書いて書道の上達を願った七夕の行事に因んだものという説があります。また、稲穂が膨らむ「穂含月(ほふみづき)」「含月(ふくみつき)」に字を当てて「文月」としたともいわれます。

格花

日本いけばな芸術協会展50周年記念展の四次展に出瓶した作品です。東京日本橋高島屋で開催された本展覧の二次展には天皇陛下の御高覧を賜り盛況のうちに幕を閉じました。

格花
あじさい

あじさいは花が大きいので体用の各先には枯幹を用います。これはあじさいの本性に随うものでもあります。あじさいは秋に枯花が残り、冬には花は朽ちますが幹はそのまま春に至り、その幹の節目に若芽を生じます。したがって枯幹はその実態として扱うものです。

新花
スモークツリー 
トルコギキョウ 
アスチルベ

スモークツリーはこの時期にはよく使われる美しい花木です。種と葉をとりガラスの器に覆うように挿れて、その奥に透けて見えるようにアスチルベとトルコギキョウを挿れて色彩瓶花の自由形としました。

新花
エレムルス
あじさい
アリウム

あじさいを器の口に盛るように挿れていき、マッス状にしてその間からエレムルスが飛び出るように挿れました。アクセントにアリウムを加えて造形手法の自由形としています。



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