未生流

の花

二〇一六年十月

神無月は、神々が出雲の国に集まられるため「神無月」となったという説、神を祀る月から「神の月」として「の」を表す助詞「無」を充てた「神無月」の説があります。八百万の神々がおわす日本らしい月名です。

格花
木賊
小菊

木賊はその姿の面白さから新花にもよく使われ、また茎の表面はザラついていてヤスリとしても使われます。今回は切株を使い、小菊の横姿を株分けにしています。

格花
まるばの木

まるばの木は、その名のとおり丸い葉が特徴的な花材で、秋には綺麗に紅葉します。単調な枝が多く格花には挿れ難いですが、今回は小さな葉が多かったので比較的挿れ易かったです。

新花
唐胡麻
はぶ茶
風船唐綿

唐胡麻の葉と実を省いて赤い茎を目立つようにして、はぶ茶の動きのある緑の実と合わせました。風船唐綿を点在させると全体が少し引き締まった感じがします。

新花
野茨
ポトス
すすき

野茨を花瓶と垂直になるように横枝が目立つようにし、ポトスの葉と枯れたすすきで器の口元を締めました。野茨は水盤で使うことが多いのですが、花瓶でもまた違った雰囲気でいいと思います。

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