未生流

の花

二〇一六年五月

「耕作」を意味する古語の「さ」から、稲作月を指して「さつき」に、また、早苗を植える月「早苗月(さなえづき)」が略され「さつき」になったという説もあります。
「皐」という漢字には「神にささげる稲」という意味があります。

格花
銀葉・山吹

この挿け方は、船が碇を降ろして停泊している景色を写したもので、一番長く下がる枝を体とし、右に張り出た枝を用、釣り手の中に留を挿れ、帆花に見えないように注意します。今回は、黃梅を使って挿けました。

格花
ななかまど

まんさくは春に先駆けて咲く美しい花材です。枝は単調なものが多いですが、花は特徴があり、細長いひも状で少し縮れていて、色は黄と赤がありますが、どちらもい色をしています。今回は赤い花を角花瓶に挿れました。

新花
華鬘(けまん)草

しなやかな連翹の枝を弓なりにして器に留めて、ラナケリアを行儀よく挿れていきました。
ラナケリアは花に特徴があるので枝より高く、茎も見せて規則正しく見せました。

新花
デルフィニューム
スノーボール
ポプルス

ケールは青汁の材料になるもので、今回は濃い赤色のものが入ったので、器を覆うように被せ、スイートピーとカンガルーポーを合わせました。ケールの縮れた葉に他の花々が程よく合いました。

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