未生流

の花

二〇一九年十月

神無月は、神々が出雲の国に集まられるため「神無月」となったという説、神を祀る月から「神の月」として「の」を表す助詞「無」を充てた「神無月」の説があります。八百万の神々がおわす日本らしい月名です。

格花
登猿

この花器は、寸渡の変化で置いても掛けても使えます。上口は旅枕と同じで挿け口が狭く、あまり大きくは出来ません。今回は体留に錦木、用に蔓梅擬、下口には杜鵑を挿けました。

格花
猿猴杉

長い枝葉がテナガザルを思わせることが名前の由来となっている“猿猴杉”は、枝が締まったところが少なく難しい花材です。今回はシンプルに三才格ですが、長く伸びた枝を曲挿けにするなど見立てを上手くする事が大切です。

新花
野茨・アマランサス・鶏頭

アマランサスはそのままでも造形的におもしろい形状ですが、野茨に引っ掛けて更に複雑な動きにしました。最後に鶏頭で茎を隠して動きをより目立たせました。

新花
パニカム(チョコラータ)・千日紅・蔓梅擬

パニカムは細かな穂がとても綺麗ですが、写真には中々写り難いので多めに挿れて何とか見えてきました。足元に蔓梅擬と千日紅で引き締めて、穂にはあまり関わらない様にしました。

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