未生流

の花

二〇一九年九月

長月の謂われは諸説ありますが、現在の十月初旬から十一月初旬に当たる時期でだんだんと夜が長くなる「夜長月」から来ているとされているものが有力です。その他、「長雨月」から来たともいわれています。

格花
草花三種

秋草を三種類寄せ挿けにしました。体はすすきで穂は白色としています。用の藤袴は藤色という事で紫に、撫子は少し濃いめの紫でしたので留にしました。色彩的にも上品にまとまったと思います。

格花

少し色付いた楓を白磁の水盤に挿れました。体に付いている枝を用にして少し曲のある枝を留に持ってきました。枝数を少なくしてシンプルにまとめましたが、体が弱く感じられるので体の後添えに良い枝があれば、より良かったと思います、

新花
七竈 グロリオサ 葉鶏頭

ナナカマドの程よく色付いた枝を左右に挿れ、中心に白のグロリオサを塊にしました。口元に赤い葉鶏頭を挿れると、よりグロリオサの白が引き立ちました。

新花
竜舌蘭 鶏頭

リュウゼツランは存在感があり。一枚だけで充分迫力があります。独特の緑色は鶏頭の赤と良く合うので、器の口元で挟んで一体化させました。

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