未生流

の花

二〇一七年九月

長月の謂われは諸説ありますが、現在の十月初旬から十一月初旬に当たる時期でだんだんと夜が長くなる「夜長月」から来ているとされているものが有力です。その他、「長雨月」から来たともいわれています。

格花
夏櫨

夏にハゼノキのような紅葉が見られることで名付けられたこの花材は、風情のある枝が多く格花にも新花にもよく使われます。ただ足元を整え難い枝も多く、上級者向けと言えると思います。今回は寸渡に三才格で挿れています。

格花
杜若

杜若は、初夏の盛りの頃を過ぎると四季咲きの花が出始めて葉よりも高く成長します。葉は細く堅くなり、秋になると黄色くなり枯れ葉も多くなります。今回は初秋の挿け方をして花を高くして実も使っていますが、葉はまだ枯れ葉を使わず青々としたものを使っています。

新花
鶏頭
パンパスグラス 

黄緑色の鶏頭を器を覆うように挿れて、パンパスグラスを横たわらせるようにしました。パンパスグラスはまだ出始めで細めですが、横にすると流れが綺麗に見え色も同系色でよく合いました。

新花
洋種山ごぼう
鉄線の実

洋種の山ごぼうは、この頃まだ実が小さく先の動きが面白く感じられます。大きな葉を取るとさらに動きがはっきりしてきます。
口元に鉄線の実を挿れて器との調和を取って完成です。



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