未生流

の花

二〇二四年三月

春の訪れを告げる弥生三月は、その名の通り「弥生(いやよい)」が変化したものとされています。「弥(いや)」は、ますます、いよいよ、と言った意味、「生(おい)」は草木が生い茂ることを示し草木が芽吹く季節であることを示しています。

格花
満作と椿

寄せ挿けは草木の出生や色の順位などに注意します。一種挿けより華やかになる場合が多く、組み合わせで色々と楽しむ事ができます。マンサクの黄色は少し優しい色なので、侘助椿のピンクが良い効果を出しています。

格花
柳の玉取り

川岸に自生する柳は小枝が伸びて、時には輪を描くような姿さえ見られます。この姿にヒントを得て猫が玉を取るという語呂に合わせた挿れ方です。今回は江川柳を使って挿けています。

新花
デルフィニウム クレマチス

デルフィニウムはサイズもあり華やかで主役にも脇役にもなる花材です。今回はシンプルに立てて挿れ、三色にクレマチスも足元に加えて四色にしてグラデーションを楽しみました。

新花
フィロデンドロン 竜舌蘭(ドライ) チューリップ エアープランツ

フィロデンドロンはサトイモ科の葉で様々な種類があります。今回のは葉の色も綺麗ですが、茎と葉脈の赤色が素敵で裏面を見せています。口元にはエアープランツを挿れ、チューリップをアクセントにしています。

ページの上部へ