未生流

の花

二〇二三年六月

水無月は、旧暦の6月に当たります。田に水を引く月ということから水無月となったと言われています。「無」の文字は無いという意味で用いられているのではなく、助詞である「の」を表しています。そのため水無月は「水の月」という意味なのです。

格花
酢の木

スノキはナツハゼと同じツツジ科スノキ属で、比べると葉や花や実などの大きさと形が少し違います。どちらも風情がありその分足元が整えにくい場合があります。今回は数少なく挿れて留をツツジにして寄せ挿けにしました。

格花
水物二種

フトイとカキツバタの寄せ挿けはこの時期定番です。留を河骨にすることもよくあります。
この場合いつもカキツバタの用の高さが難しく定法どおりにすると高く見えるので全体的にバランスを見て調整します。

新花
太藺、ダリア、ニューサイラン、フィロデンドロン

四月に岡山で開催された日本いけばな芸術中国展に出瓶した作品です。備前焼の器をお借りして挿けました。器がおもしろく角が多かったのでフトイを折って調和するように心掛けました。

新花
ギガンジウム、ライスフラワー、スノーボール

この時期よく出回るマッス状の花材を三種類挿れました。特にライスフラワーが綺麗だったので多めに挿れてギガンジウムを埋もれるようにしました。スノーボールの横枝が少し変化を付けてくれました。

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